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アパレルレポート
復刻版
>>復刻版もくじ
 それは1970年、まだ情報が少なかった時代。メンズUでは東京やアメリカ、英国の話題を伝えるために新聞「アパレルレポート」の発行を始めました。
 ファッション情報にとどまらず、街のネタや様々なアイビーに関する記事で構成された新聞は、まさにファンとともに育ったメンズUの歴史。
 1983年まで足かけ14年にわたる、岩国とメンズUの伝説をふりかえります。


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石津謙介氏

 戦後の日本における紳士服の概念を一変させたVANヂャケット社を創業。
 日本のメンズファッション界にアイビーという名の一大旋風を巻き起こし、一時代を築く。
 その温厚な人柄と、奔放なライフスタイルは多くの熱烈なファンを生み、広くファッション界のカリスマとして異彩を放っている。
 メンズUがVANショップだった当時、公私にわたり交友を深め、ビジネスパートナーを超える信頼関係を築く。明治44年生まれ。

>>石津謙介
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石津謙介(寄稿)
「100号と、そしてこの人」

 先ず、何といっても岩国からこの本が出たということ。これは一寸、自慢していいのではなかろうか。今は地方文化の時代といわれる。あまりにも中央にかたよりすぎた情報・流行・ファッション・その他いろいろのもの。余りにも意気地のない地方なのかも知れぬが、その中で、どうして岩国でこのような本が生まれたのか、しっと考えてみると実に面白い。

 この間、ボストン近くの島、ナンタケットに行って来た。ケープ・コッドと共にアイビー・リーガーにとっては余りにも馴染みの深いリゾートであるが、あんな田舎に、あんな筋の通ったライフ・スタイルがあるのを見て本当に驚いた。無理もないことで、アメリカのトラディショナリズムの発祥の地はいわずと知れたボストンであって見れば、それは当然のことかも知れぬ。

 そんなことを考えながら、日本の一地方都市である岩国から何故。それには沢山のレッキとした理由があるのを、この私は知っている。

 先ず、岩国という都市、中国地方という地域の持つ古来からの日本文化、日本の古い歴史をたどるまでもなく、これは明らかに西から生まれ、それが東に及んで、今日の日本のこの姿が出来上がたことは明白であるが、その古い文化を持つ地方だからこそ、アメリカの古い文化が根付く●点があったと考えるのは私の誤解であろうか。

 もう一つは、アメリカの古い文化から生まれた一つの衣服体系が日本の今日の日にまで及んできた理由を考えてみると、何となくこれは日本人の心情に、情緒に訴える何ものかゞきっとあるに違いないということを今更のように気づくのです。

 そして、もう一つ。これが一番大きな理由なのかも知れないが、そのアメリカという国で生まれた異国文化を、頑固に、執ように、異常と思われる程の情熱と精力を持ってプロモートして来た一人の人物があったこと。これは過去の私の中にある最も印象的な一つでもあったことを申し上げておきたい。その証●には、今も尚、この「アパレルレポート」が健在に、ますます力強く続いて、100号に達し、更に多くの共鳴者を得ている事実を見ても、この一人の人物が誰であるかは別として、今日ここにその人の過去の努力の集積が、改めてこれを見る人々の眼底に強く、強く灼きつくことであろうと、私も感無量です。

服飾評論家
(wrote at 1983)



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